「博物戦艦 アンヴェイル」小川一水著

公開日: 更新日:

 少女ティセルは、3年の修行を終えて騎士となった。しかし、隣国との戦いが終わり国中に復員兵があふれ、仕官するのは難しい。戦争で父を亡くし母妹を養わなければならないティセルは、ラングラフ国王ウルサールが国威発揚のために派遣する博物戦艦アンヴェイル号に、通訳のジェイミーの護衛として乗船することに。
 太古の時代の王メギオスは、遠く離れた外陸で数々の驚異の事物を発見した。しかし、記録は散逸し、今や「古のメギオスの驚異」と呼ばれるそれらの事物の所在は分からない。アンヴェイル号に与えられた使命は、その「驚異」のひとつ「ヌソスの金毛氈(もうせん)」を見つけ出すことだった。未知なる大海原に乗り出したティセルらの冒険を描くSFファンタジー。
(角川春樹事務所 880円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    世良公則氏やラサール石井氏らが“古希目前”で参院選出馬のナゼ…カネと名誉よりも大きな「ある理由」

  2. 2

    新横綱・大の里の筆頭対抗馬は“あの力士”…過去戦績は6勝2敗、幕内の土俵で唯一勝ち越し

  3. 3

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  4. 4

    浜田省吾の父親が「生き地獄」の広島に向ったA.A.B.から80年

  5. 5

    山尾志桜里氏は出馬会見翌日に公認取り消し…今井絵理子、生稲晃子…“芸能界出身”女性政治家の醜聞と凄まじい嫌われぶり

  1. 6

    「徹子の部屋」「オールナイトニッポン」に出演…三笠宮家の彬子女王が皇室史を変えたワケ

  2. 7

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  4. 9

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  5. 10

    フジ親会社・金光修前社長の呆れた二枚舌…会長職辞退も「有酬アドバイザー」就任の不可解