「一行でわかる名著」齋藤孝著

公開日: 更新日:

 名著には「神が宿る核心の『一行』」があり、そこを押さえることで理解が楽になり、魂への響き方も違ってくると著者はいう。さらに読書で知性を得るコツは「このすばらしい一行を、誰かに教えてあげられる人物になりたい」と引用する部分を探しながら読むことだとも。名著への扉を開き、偉大なる知恵に触れることができるそんな「一行」を取り上げ、解説してくれる異色の読書ガイド。

 兼好法師の「徒然草」では、「偽りても賢を学ばんを、賢といふべし」(たとえ本心でなくとも、賢人に学ぶ人が賢いと言うのです)を、シェークスピアの「マクベス」では「人の生涯は動きまわる影にすぎぬ」など。

 名著61作品の核心の一行から始まる知と人間力向上の冒険に読者を導く。

(朝日新聞出版 810円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも