「風に吹かれて、旅の酒」太田和彦著

公開日: 更新日:

 居酒屋探訪家が日々の点景をつづるエッセー集。

 故郷・松本のタウン誌に寄せた一文がきっかけとなり、恩師を囲んで60年ぶりに開かれた同窓会、60周年を迎えたジャズバーのお祝いの会で聴く80歳の現役ジャズシンガーの歌声、今は亡き忌野清志郎と酒を飲んだ一夜、そして執筆の守り神となったロンドンの泥棒市で買った真鍮(しんちゅう)製の猿の人形など。人との出会いや身近なモノに対する思いまで、日常の風景を著者ならではの語り口で記す。

 もちろん、旅先で味わう食や酒の話も欠かせない。あるときは京都・祇園の女性板前の料理をサカナに、そしてまたあるときは、会社員時代に通った銀座の中華料理屋で「セロリそば」を食べるなど、「記事に書く下心なし」の飲み食いもやはり、おいしそう。

(集英社 840円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    和久田麻由子アナがフジとTBSではなく日テレを選んだワケ 今週からついに新報道番組に登場

  2. 2

    小室圭さん家族3人ショットを「ニューヨーク・ポスト」が報道 1億円以上の新居から居住先、子供の性別まで赤裸々に…

  3. 3

    高市首相に浮上する「サミット花道論」地方選で連敗、就任半年で激ヤセ&ふらふら…“辞めろデモ”も拡大

  4. 4

    小室圭さん&眞子さんの「第1子の性別」を特定 NYポスト紙報道の波紋と今後憂慮すべきこと

  5. 5

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  1. 6

    ビートルズの“最脱力アルバム”の中でも脱力度の高い4曲を一気に

  2. 7

    萩本欽一(5)「親父はカメラ屋、母親はご飯も炊けない四国のお姫さまだった」

  3. 8

    “幼稚さ”露呈した佐々木朗希「報奨金事件」…ド軍日本人スタッフ2名が「7000万円超」もらえず?

  4. 9

    司忍、高山清司コンビによる「名門ヤクザ」コレクション

  5. 10

    阪神・立石正広は“走り方”にさえ問題あり 3度目の故障を招いた根本原因を専門家が指摘