「デジタル化する新興国」伊藤亜聖著

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 デジタル技術によって新興国でも地殻変動が起こっている。「ユニコーン企業」(未上場で10億ドル以上の企業価値を持つ創業10年以内のテクノロジー企業)が、アジアや南米、アフリカでも続々と登場している。新興国におけるこうしたデジタル化の進展を俯瞰(ふかん)し、その可能性と脆弱(ぜいじゃく)性を考察したテキスト。

 売り手と買い手の間に立ち、取引を成り立たせる「プラットフォーム」の登場と普及が新興国に先進国以上の変化をもたらしている。一方で、デジタル化は雇用創出効果が少なく、自動化による雇用の減少も危惧される。さらに権力者による監視社会化やフェイクニュースによって社会の分断が先鋭化する恐れもある。

 デジタル化が新興国をどのように変えているのかを解説しながら、日本のとるべき戦略を提示する。

(中央公論新社 820円+税)

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