「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」東野圭吾著

公開日: 更新日:

 月曜日の午後、神尾真世に警察から電話があった。父の英一が自宅の庭で倒れているのが発見されたという。真世の同級生で英一の教え子だった原口浩平が同窓会のことで訪ねてきて、段ボールの山の下に隠されていた死体に気づいたのだ。

 遺体確認のために故郷に帰った真世は、宿の壁に「幻ラビ・ハウス建設決定!」のポスターが張られているのに気づいた。同級生で漫画家になった釘宮克樹の「幻脳ラビリンス」が大ブームを巻き起こし、その主人公の家を地元に再現する計画があったのだが、コロナ騒ぎで中止になった。釘宮はあまり目立たない少年だったのだが……。

 町おこしをもくろむ平凡な温泉地で起きた殺人事件をめぐるミステリー。

(光文社 1800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  2. 2

    遠野なぎこさんか? 都内マンションで遺体見つかる 腐乱激しく身元確認のためDNA鑑定へ

  3. 3

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  4. 4

    ドジャース大谷翔平に「不正賭博騒動」飛び火の懸念…イッペイ事件から1年、米球界に再び衝撃走る

  5. 5

    “過労”のドジャース大谷翔平 ロバーツ監督に求められるのは「放任」ではなく「制止」

  1. 6

    酒豪は危険…遠野なぎこが医学教授に指摘された意外な病名

  2. 7

    今度は井ノ原快彦にジュニアへの“パワハラ疑惑”報道…旧ジャニタレが拭い切れないハラスメントイメージ

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    近年の夏は地獄…ベテランプロキャディーが教える“酷暑ゴルフ”の完全対策

  5. 10

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去