「すごい!へんてこ生物<ヴィジュアル版>」NHK「へんてこ生物アカデミー」制作班監修

公開日: 更新日:

 現代人から見ると、うらやましく映るのがナマケモノ。1日に20時間も眠り続け、動く時は平均時速900メートル。変温動物で自分の体温を調節できないため、日中の体温は36度だが、夕方には33度になってしまう。

 だが、エネルギー消費が少ないので、1日数枚の葉っぱを食べれば十分。ジャングルの木の上で生活して、1週間に1度、排便のために木から下りる。そのフンにクリプトセスという蛾が卵を産み、孵化(ふか)するとナマケモノの毛の中にすみつく。その蛾がナマケモノの毛の上にフンをすると、それを栄養分として藻が成長する。ナマケモノは自分の毛に生えた藻を食べて生きるという、究極の自給自足生活をしているのだ。

 ほかに、捕食者の目を逃れるためにヘビの頭そっくりに擬態するイモムシなど、奇妙だけれど合理的な生物の生態を紹介。

(祥伝社 1100円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  2. 2

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  3. 3

    N党・立花孝志容疑者にくすぶる深刻メンタル問題…日頃から不調公言、送検でも異様なハイテンション

  4. 4

    我が専大松戸は来春センバツへ…「入念な準備」が結果的に“横浜撃破”に繋がった

  5. 5

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  1. 6

    高市首相「議員定数削減は困難」の茶番…自維連立の薄汚い思惑が早くも露呈

  2. 7

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 8

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然

  4. 9

    高市首相は自民党にはハキハキ、共産、れいわには棒読み…相手で態度を変える人間ほど信用できないものはない

  5. 10

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗