「“スカノミクス”に蝕まれる日本経済」浜矩子著

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 安倍前首相は、権力を掌握することで21世紀版の大日本帝国をつくることをもくろんでいたが、菅現首相は権力掌握そのこと自体が自己目的化していると指摘。ルネサンス期の政治思想家マキャベリを信奉する菅首相は、その教え通り、統治と権力を絶対化するためにでたらめ感満載の政策を繰り出している。

 そんな菅政権の経済政策を「スカノミクス」と命名し、徹底的に批判する警世の書。

「愛されるより、恐れられる方が無難だ」など、菅首相の言動がいかにマキャベリの教えに忠実かを紹介。さらに国の基本として掲げた「自助・共助・公助」の所信表明演説、そして「携帯電話料金の値下げ」「デジタル化の推進」などの政策に隠された思惑を喝破しながら、今こそ進めなければいけない真の政策を提言する。

(青春出版社 990円)

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