「“スカノミクス”に蝕まれる日本経済」浜矩子著

公開日: 更新日:

 安倍前首相は、権力を掌握することで21世紀版の大日本帝国をつくることをもくろんでいたが、菅現首相は権力掌握そのこと自体が自己目的化していると指摘。ルネサンス期の政治思想家マキャベリを信奉する菅首相は、その教え通り、統治と権力を絶対化するためにでたらめ感満載の政策を繰り出している。

 そんな菅政権の経済政策を「スカノミクス」と命名し、徹底的に批判する警世の書。

「愛されるより、恐れられる方が無難だ」など、菅首相の言動がいかにマキャベリの教えに忠実かを紹介。さらに国の基本として掲げた「自助・共助・公助」の所信表明演説、そして「携帯電話料金の値下げ」「デジタル化の推進」などの政策に隠された思惑を喝破しながら、今こそ進めなければいけない真の政策を提言する。

(青春出版社 990円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅宮アンナ「10日婚」短期間で"また"深い関係に…「だから騙される」父・辰夫さんが語っていた恋愛癖

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  4. 4

    山本舞香は“ヤンキー”より“令嬢”がハマる?「波うららかに、めおと日和」《ふかふみコンビ》で人気急上昇

  5. 5

    元横綱白鵬 退職決定で気になる「3つの疑問」…不可解な時期、憎き照ノ富士、親方衆も首を捻る今後

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  2. 7

    中川翔子「Switch2転売購入疑惑」を否定も火に油…過去の海賊版グッズ着用報道、ダブスタ癖もアダに

  3. 8

    横浜流星「べらぼう」ついに8%台に下落のナゼ…評価は高いのに視聴率が伴わないNHK大河のジレンマ

  4. 9

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る