「レイシズムとは何か」梁英聖著

公開日: 更新日:

「レイシズム」は、「人種差別」「人種主義」と訳されるが、著者は「人種差別を引き起こすチカラ」と定義する。レイシズムとは「ありもしない人種をつくり上げ、人間を分断する人種化を行う。人口にとっての生物学的危険として、劣等人種をつくり上げ、社会防衛を掲げて、その人種を排除し、最終的には殺そうとする」ことだという。

 生物学上、遺伝的な意味で人種は存在しないことが定説になっている。つまり、人種が存在した上で人種差別が起こるのではなく、人種差別という実践や慣習があるからありもしない人種がつくられるのだと指摘。

 近代のレイシズムの歴史を振り返りながら、レイシズムとは何か、そして日本社会にも確かに存在するレイシズムについて解き明かしたテキスト。

(筑摩書房 1034円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンは2028年ロス五輪“出場”すら危うい現実 27年プレミア12が目先の焦点に

  2. 2

    サヘル・ローズさん「憲法9条がある日本は世界に平和を訴える独自の役割がある」

  3. 3

    横浜銀蝿Johnnyさん「キャロル『ファンキー・モンキー・ベイビー』のイントロと革ジャンを着て歌う姿にシビれた!」

  4. 4

    松重豊「孤独のグルメ」続投の裏にある《諸事情》とは…63歳ゴローさんがやめられない理由

  5. 5

    高市外交を「日本の恥」だと批判続出! 夕食会で踊り狂う写真をホワイトハウスが“さらし上げ”

  1. 6

    WBC惨敗は必然だった!井端監督の傲慢姿勢が招いたブルペン崩壊【総集編】

  2. 7

    “性的暴行”ジャンポケ斉藤慎二被告の「悪質性」法廷で明らかに…邪悪が跋扈する歪んだテレビ業界の権力構造

  3. 8

    相次ぐ海外勢欠場の幸運…日本勢は異例の“棚ボタ”メダルラッシュへ【25日開幕フィギュア世界選手権】

  4. 9

    『スマスロ ミリオンゴッド』が4月に登場 史上最高の射幸性を誇った初代『ミリオンゴッド』の伝説

  5. 10

    元ジャンポケ斉藤が裁判で無罪主張の裏で…妻・瀬戸サオリの“息子顔出し”と"名字"隠し投稿の意味深