「レイシズムとは何か」梁英聖著

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「レイシズム」は、「人種差別」「人種主義」と訳されるが、著者は「人種差別を引き起こすチカラ」と定義する。レイシズムとは「ありもしない人種をつくり上げ、人間を分断する人種化を行う。人口にとっての生物学的危険として、劣等人種をつくり上げ、社会防衛を掲げて、その人種を排除し、最終的には殺そうとする」ことだという。

 生物学上、遺伝的な意味で人種は存在しないことが定説になっている。つまり、人種が存在した上で人種差別が起こるのではなく、人種差別という実践や慣習があるからありもしない人種がつくられるのだと指摘。

 近代のレイシズムの歴史を振り返りながら、レイシズムとは何か、そして日本社会にも確かに存在するレイシズムについて解き明かしたテキスト。

(筑摩書房 1034円)

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