「性と淫蕩の中国史」内藤博文著

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 日本人以上に「変態」度が高いといわれる中国の閨房(けいぼう)文化の歴史をたどる面白エッセー。

 古代中国で聖王といわれた堯は、2人の娘を舜と象の兄弟に嫁がせた。これは兄弟が堯の娘である姉妹を共有する「集団婚」で、当時はフリーセックスの時代だったという。儒教の祖と言われる孔子も性欲や好色を認め、後継者の孟子は、好色だからこそ人間であると説いたそうだ。

 他にも、その淫蕩ゆえに関わった男たちの精気を吸いとり、不幸な死に追い込む妖女・夏姫の波乱の人生、男性禁制の後宮で働くために去勢された「宦官(かんがん)」と宮女や女官らとの性の饗宴、男たちをとりこにした「纏足(てんそく)」、期限付きで他人の妻を借りる「典婚」など。古代から現代まで中国4000年の裏歴史をのぞき見る。

(河出書房新社 792円)

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