「にべ屋往来記」村木嵐著

公開日: 更新日:

 身延山道の万沢宿にある旅籠にべ屋に妙な客が滞在していた。供侍3人を連れた尾張藩の間島太郎兵衛という人物だが、女中に先代のお内儀、蕗のことを尋ねた。

 15日目に間島に呼ばれて主の智吉が部屋に行くと、窓辺に吊るしていた風鐸(ふうたく)を指して「この風鐸、どこで手に入れられた?」と尋ねる。それは智吉の母、蕗が三河の廃寺から持ってきたものだった。間島は徳川家の付家老のご落胤(らくいん)を探していると明かし、付家老の側女は鞆之助という下男を連れていたという。その名に智吉はいやな予感がし、とっさに嘘をつく。

 旅籠を舞台にした時代小説7編。

(文藝春秋 2090円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網