「失われた時、盗まれた国」増田幸弘著

公開日: 更新日:

 笹子善充が1985年に埼玉銀行に就職したとき、公定歩合は5%だったが、2年後には2.5%、銀行が金利で利益を上げるのは難しい時代だった。

 トップセールスの成果を上げていた笹子は4年後、人材紹介会社を通して引き合いがあった為替ブローカー、メイタン・トラディションに転職する。外為法改正で対外取引が自由になった時期だった。銀行の売り注文と買い注文をつなげるのが仕事で、鉄火場のような職場だったが、笹子には合っていた。入会金300万円の中華料理店が人気を集めるというバブルの時代が、やがて破綻を迎える。

 外為どっとコムの創設メンバーが語る日本金融史。

(作品社 2640円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    株主82万人に拡大も…前澤友作氏「カブ&ピース」のビジネスモデルは法規制に大きく左右される

  2. 2

    ゾンビたばこ羽月隆太郎「共犯者暴露」の大きすぎる波紋…広島・新井監督の進退問題にまで飛び火か

  3. 3

    高畑裕太の“緊急声明”で蒸し返された千眼美子(清水富美加)との「異常な距離感」と“米粒騒動”

  4. 4

    球界薬物汚染が拡大の様相…“ゾンビたばこ”羽月隆太郎が証言「他にもいる」の信憑性

  5. 5

    広島“羽月ショック”に揺れる中…24年ドラ1佐々木泰に藤井ヘッドがカミナリを落としていた

  1. 6

    高市首相の2大疑惑「経歴詐称」「違法広告動画」に大手メディア沈黙のワケ…SNSは「なぜ報じない?」と大荒れ

  2. 7

    安青錦が丸ごと吐露…相撲との出会い、日本語習得、「腹違いの兄貴」

  3. 8

    高市自民に「卑怯」「選挙やり直せ」とSNS大炎上! 違法「広告動画」出稿疑惑は拡大必至

  4. 9

    医学部に進学した息子のために老後破産したエリートサラリーマンの懺悔

  5. 10

    橋本環奈“パワハラ疑惑”報道の時限爆弾炸裂! CMランキング上位から圏外陥落の大ピンチ