「口福のレシピ」原田ひ香著

公開日: 更新日:

「口福のレシピ」原田ひ香著

 留希子は、在宅で仕事をしながら、毎日、食事の写真とそのレシピをSNSにアップ。手間いらずでおいしそうなレシピが好評でフォロワーは1万を超える。実は留希子の実家は名門料理学校なのだが、後を継ぐのが嫌で、就職とともに家を出て以来、帰っていない。

 そんなある日、料理学校の理事長を務める坂崎から連絡が入り、会うことに。坂崎は学校の経営が行き詰まっていると打ち明け、留希子に戻ってきてほしいと頭を下げるが、留希子にはその気はない。

 さかのぼって昭和2年、品川料理教習所で女中として働くしずえは昼食に出すためにセロリをどう料理するか悩んでいた。

 2つの時代を行き来しながら、誰かを喜ばすために料理と向き合う2人の女性を描く家族小説。

(小学館 792円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか