「若き日に薔薇を摘め」 瀬戸内寂聴 藤原新也著

公開日: 更新日:

 一昨年に亡くなった寂聴氏が生前、旧知の写真家・作家の藤原氏と交わした往復書簡集。

 書簡は2008年秋、藤原氏が寂聴氏に連れられ京都・祇園のお茶屋で過ごした夜を思い出し、女将への印象や、居合わせた芸妓に聞かせてもらった笛の音についてつづった便りから始まる。

 寂聴氏は返信で2人で訪ねたお茶屋の先代女将と、彼女の情人、そして現女将にまつわる因縁や、そうした人々をモデルに描いた自らの小説、さらに当日笛を吹いた芸妓がその小説を読んで舞妓になったなどの裏話を明かす。

 寂聴氏が正体を隠してつづり人気を呼んだケータイ小説や忍び寄る老い、家族、そして死まで、縦横無尽の話題を紡ぎながら2年間で交わされた29通の書簡を収録。

(河出書房新社 1045円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    和久田麻由子の日テレ新番組は厳しい船出…《NHKだったから良かっただけのアナ》とガッカリの声

  2. 2

    国会前デモ「ごっこ遊び」揶揄で炎上の高市チルドレン門寛子議員 被害者ヅラで取材依頼書さらし“火に油”

  3. 3

    Adoの初“顔出し”が話題 ミステリアス歌手の限界と20年非公表の「GRe4N BOYZ」との違い

  4. 4

    TBS「テレビ×ミセス」のスマスマ化で旧ジャニ不要論が加速 “体を張るイケメン”の専売特許は過去のもの

  5. 5

    目黒蓮のGW映画もヒット確実も…新「スタート社の顔」に潜む “唯一の落とし穴”

  1. 6

    「自転車1メートル規制」で渋滞発生 道路交通法改正とどう付き合うべきか

  2. 7

    中居正広氏の公式サイト継続で飛び交う「引退撤回説」 それでも復帰は絶望的と言われる根拠

  3. 8

    嵐の大野智と相葉雅紀、二宮和也が通信制高校で学んだそれぞれの事情

  4. 9

    宮舘涼太は熱愛報道、渡辺翔太はSNS炎上、目黒蓮は不在…それでもSnow Manの勢いが落ちない3つの強み

  5. 10

    佐々木朗希に芽生えた“かなりの危機感”…意固地も緩和?マイナー落ち、トレード放出に「ヤバいです」