「はるか、ブレーメン」重松清著

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「はるか、ブレーメン」重松清著

 祖母が死んで高校2年生の小川遥香はひとりぼっちになった。3歳のときにシングルマザーだった母に捨てられ、祖母に育てられてきたのだ。

 納骨を終え、伯父一家が帰った後、郵便受けを見ると、「御世帯主様」と書かれた封筒が入っていた。差出人は「ブレーメン・ツアーズ 葛城圭一郎」。40年ほど前に遥香の住んでいる土地に住んだことがある89歳の女性が、もう一度、その家からの眺めを味わいたいので、何日か遥香の家で過ごしたいという。

 会ってみたら葛城は、自分の客が向かうのは「ブレーメンの音楽隊」のように「たどり着けない場所」だと言った。

 過去を見る能力をもった少女が、謎の旅行会社に誘われてさまざまな人の記憶と向かい合う物語。

(幻冬舎 1980円)


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