山上たつひこ
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山上たつひこ

1947年、徳島県生まれ。70年「光る風」で注目され、72年「喜劇新思想大系」でリアルな画風のギャグを確立。74年連載開始の「がきデカ」が社会的ブームに。88年から小説執筆を開始。2014年、原作を担当した「羊の木」(いがらしみきお画)が文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞。著書に「蝉花」「火床より出でて」「大阪弁の犬」「王子失踪す」ほか。

(29)壁には点描の異種混合動物画

公開日: 更新日:
イラスト とり・みき

 それぞれの絵は未熟だが無自覚の底意が居座っている。描線の行方は予測不能で形を判別しにくい。頭が三つある野牛の絵かと思えば、それが星座だったり、鳥と見えたのが何人もの人間が絡まってダンスをしている絵だったりした。

 人の下半身らしきものが岩場を下りる絵がある。下半身にはもう…

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【連載】金鳳花のフール

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