「孤独のレッスン」齋藤孝、中条省平ほか著

公開日: 更新日:

「孤独のレッスン」齋藤孝、中条省平ほか著

 時代の変化にコロナ禍まで加わり、孤独の状態にいる、孤独を感じている人が多くなっている。孤独はどこからくるのか、孤独とどう向き合うか、17人の識者が語る孤独論。

 齋藤氏によると、若い人は「常にSNSで人とつながっている」状況が顕著だという。常に人からどう見られているのか気にしながら自分をとらえようとしている彼らは、自意識を他者によって絶えず刺激され続けているため、精神が徐々に消耗していると指摘。その上で、自らが孤独と対峙した若き日、自分を保つために身につけた仏陀の呼吸法を紹介する。

 他にノーベル文学賞作家のカミュの晩年の孤独を語る中条氏や冒険家の角幡唯介氏が語る単独行の本質など。読めば孤独を受け入れ、味わい、楽しむ勇気が湧いてくる。

(集英社インターナショナル 979円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  2. 2

    遠野なぎこさんか? 都内マンションで遺体見つかる 腐乱激しく身元確認のためDNA鑑定へ

  3. 3

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  4. 4

    ドジャース大谷翔平に「不正賭博騒動」飛び火の懸念…イッペイ事件から1年、米球界に再び衝撃走る

  5. 5

    “過労”のドジャース大谷翔平 ロバーツ監督に求められるのは「放任」ではなく「制止」

  1. 6

    酒豪は危険…遠野なぎこが医学教授に指摘された意外な病名

  2. 7

    今度は井ノ原快彦にジュニアへの“パワハラ疑惑”報道…旧ジャニタレが拭い切れないハラスメントイメージ

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    近年の夏は地獄…ベテランプロキャディーが教える“酷暑ゴルフ”の完全対策

  5. 10

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去