MORE WEB「やさしい日本語」導入

公開日: 更新日:

 ファッション雑誌「MORE」編集部が運営するWEBマガジン「MORE WEB」が、一部コンテンツを「やさしい日本語」に置き換えて配信しており、話題だ。若い女性向けのトレンドメディアが、日本語が母語ではない外国人に配慮した「やさしい日本語」を導入したのは初めての試みである。

 お出かけ情報の人気記事を、元の構成は崩さずに簡単な日本語に置き換える。

 例えば、カフェを紹介する記事の見出し〈表〉は、「芥川龍之介」には「有名な作家」という説明を補足し、「クラシカルな老舗」という言葉は「伝統的で、歴史がある」と言い換える。さらに、漢字や英文にふりがながついた、より読みやすい記事までも並ぶ。

 政府の報告(6月9日)によると、在留外国人数は308万人で過去最多。「やさしい日本語」は新聞やテレビのニュースの一部ではすでに導入され、多様化する社会での共通言語の役割を果たすことが期待される。

「MORE WEB」編集長・中田貴子氏は「読者には、職場や地域で外国人に接する人もおり、コミュニケーションのツールとして『やさしい日本語』の必要性が高まっている」とコメント。ファッションやトレンドだけでなく、多文化共生社会の必須スキルも発信していく。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    陰謀論もここまで? 美智子上皇后様をめぐりXで怪しい主張相次ぐ

  2. 7

    白木彩奈は“あの頃のガッキー”にも通じる輝きを放つ

  3. 8

    渋野日向子の今季米ツアー獲得賞金「約6933万円」の衝撃…23試合でトップ10入りたった1回

  4. 9

    12.2保険証全面切り替えで「いったん10割負担」が激増! 血税溶かすマイナトラブル“無間地獄”の愚

  5. 10

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?