著者のコラム一覧
山上たつひこ

1947年、徳島県生まれ。70年「光る風」で注目され、72年「喜劇新思想大系」でリアルな画風のギャグを確立。74年連載開始の「がきデカ」が社会的ブームに。88年から小説執筆を開始。2014年、原作を担当した「羊の木」(いがらしみきお画)が文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞。著書に「蝉花」「火床より出でて」「大阪弁の犬」「王子失踪す」ほか。

(70)突然、タキグチから電話が

公開日: 更新日:
イラスト とり・みき

 脳髄は太陽と月と星、そして大地と水に占有され、空間的転位と時間的転位を常に繰り返している。つまり、綾瀬の脳内は森羅万象という不変かつ可変の宇宙の物質で出来ている。したがって頭蓋の中心で光が発信音に変換されても彼は諒とせねばならない。

 頭蓋骨の中に携帯電話が収まるわけはな… 

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【連載】金鳳花のフール

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