著者のコラム一覧
山上たつひこ

1947年、徳島県生まれ。70年「光る風」で注目され、72年「喜劇新思想大系」でリアルな画風のギャグを確立。74年連載開始の「がきデカ」が社会的ブームに。88年から小説執筆を開始。2014年、原作を担当した「羊の木」(いがらしみきお画)が文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞。著書に「蝉花」「火床より出でて」「大阪弁の犬」「王子失踪す」ほか。

(97)タキグチ、エミュー、麦が記事を見つめる

公開日: 更新日:
イラスト とり・みき

 癌患者の一人として新聞のインタビューに応じたのは二十八年の歳月と社会的地位をつかんだことの安堵感からなのであろう。油断である。赤松幸子がこれまで無事に警察の目を潜り抜けてこられたのは、この女が巧妙に自分を捜査圏外において犯行を重ねていたからである。希代の詐欺師、殺人鬼であるとい… 

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【連載】金鳳花のフール

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