著者のコラム一覧
山上たつひこ

1947年、徳島県生まれ。70年「光る風」で注目され、72年「喜劇新思想大系」でリアルな画風のギャグを確立。74年連載開始の「がきデカ」が社会的ブームに。88年から小説執筆を開始。2014年、原作を担当した「羊の木」(いがらしみきお画)が文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞。著書に「蝉花」「火床より出でて」「大阪弁の犬」「王子失踪す」ほか。

(128)ぼくの花粉嚢は精液でいっぱい

公開日: 更新日:
イラスト とり・みき

 忍冬の花も、踊子草も、沙羅の花も、栗の花もない。森の木下闇だけれど、四歳の綾瀬がしがみついた「中のものは全部ぼくのもの」の白いスカートだけは二十八歳の綾瀬の目の中で眩暈を誘うように揺れている。

 二十六歳のエミューは、オレンジ色と白の羽衣の袖に四歳の綾瀬を包んで記憶の庭園… 

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【連載】金鳳花のフール

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