「老化は治療できるか」河合香織著

公開日: 更新日:

「老化は治療できるか」河合香織著

 ある研究によると、人間の平均「最大」寿命は115歳だという。どれだけ平均寿命が延びようとも、最大寿命には絶対的な限界があるというのだ。一方で、巨大IT企業などが、多額の資金を投じて老化制御ビジネスに乗り出している。

 果たして誰もが願う不老不死は可能なのか。人間は何歳まで生きられ、老化は治療できるのか。老化やアンチエイジングに取り組む最前線の研究を取材したリポート。

 老化の根本的な原因は、組織や臓器の小さな炎症があらゆるところで過度に起きること。そうした慢性炎症を起こしている原因のひとつがDNAに変異がたまって分裂を停止した「老化細胞」だ。

 その老化細胞除去薬開発など、究極の「若返り」を目指す研究の数々を紹介する。

(文藝春秋 990円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    長瀬智也が国分太一の会見めぐりSNSに“意味深”投稿連発…芸能界への未練と役者復帰の“匂わせ”

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  3. 8

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  4. 9

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  5. 10

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…