「大阪・関西万博『失敗』の本質」松本創編著

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「大阪・関西万博『失敗』の本質」松本創編著

 開幕が半年余りに迫った大阪・関西万博だが、これまでに会場建設費の膨張など、さまざまな問題が噴出。何よりも、ある調査では国民の7割近くが関心がないと答えている。なぜ万博の準備がこれほどまで迷走しているのかを、さまざまな視点から検証したリポート。

 会場やパビリオンの工期遅れやコスト、さらに安全や防災、混雑・渋滞が予想される輸送など、いずれの課題も会場が大阪湾の人工島夢洲であることが大きな要因だという。まずは万博と政治の観点から、会場選定の経緯や、同じ場所で進むIR誘致計画との関係など、維新1強体制と万博協会によって巨額の税金がつぎ込まれる事業を検証。

 ほかにも広告代理店との関係など、計画や体制自体に多くの問題をはらんだ万博問題の本質に迫る。 (筑摩書房 990円)


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