「大阪・関西万博『失敗』の本質」松本創編著

公開日: 更新日:

「大阪・関西万博『失敗』の本質」松本創編著

 開幕が半年余りに迫った大阪・関西万博だが、これまでに会場建設費の膨張など、さまざまな問題が噴出。何よりも、ある調査では国民の7割近くが関心がないと答えている。なぜ万博の準備がこれほどまで迷走しているのかを、さまざまな視点から検証したリポート。

 会場やパビリオンの工期遅れやコスト、さらに安全や防災、混雑・渋滞が予想される輸送など、いずれの課題も会場が大阪湾の人工島夢洲であることが大きな要因だという。まずは万博と政治の観点から、会場選定の経緯や、同じ場所で進むIR誘致計画との関係など、維新1強体制と万博協会によって巨額の税金がつぎ込まれる事業を検証。

 ほかにも広告代理店との関係など、計画や体制自体に多くの問題をはらんだ万博問題の本質に迫る。 (筑摩書房 990円)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  5. 5

    日銀を脅し、税調を仕切り…タガが外れた経済対策21兆円は「ただのバラマキ」

  1. 6

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  2. 7

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 8

    林芳正総務相「政治とカネ」問題で狭まる包囲網…地方議員複数が名前出しコメントの大ダメージ

  4. 9

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 10

    角界が懸念する史上初の「大関ゼロ危機」…安青錦の昇進にはかえって追い風に?