「検証大阪維新の会」吉弘憲介著

公開日: 更新日:

「検証大阪維新の会」吉弘憲介著

「維新の会」の影響力は、今や全国の地方都市にまで伝播しつつある。しかし、その政策の方針は迷走を続けている。

 当初、掲げた大阪都構想は2度の住民投票で否決。代わって掲げられた大阪・関西万博も工期遅れや建設費膨張が取りざたされるとその呼称は「日本国際博覧会2025(大阪・関西万博)」となり、大阪・関西というキーワードは後景に退いた。

「身を切る改革」というスローガンのもと公共サービスの膨張に否定的な姿勢を示してきたはずの同党が、最近、強調するのが財政支出の膨張を伴う「教育費の無償化、所得制限の撤廃」だ。

 本書は維新の財政政策に注目。財政という実態から同党を分析することでその政策の本質的性格を明らかにするとともに彼らのイデオロギーの実態に迫る政党研究書。

(筑摩書房 968円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「マラソン」と「大腸がん」に関連あり? ランナー100人への調査結果が全米で大きな波紋

  2. 2

    “マトリ捜査報道”米倉涼子の圧倒的「男運」のなさ…海外から戻らないダンサー彼氏や"前科既婚者"との過去

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    大阪・関西万博「最終日」現地ルポ…やっぱり異常な激混み、最後まで欠陥露呈、成功には程遠く

  5. 5

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  1. 6

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  2. 7

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  3. 8

    巨人の大補強路線にOB評論家から苦言噴出…昨オフ64億円費やすも不発、懲りずに中日・柳&マエケン狙い

  4. 9

    元体操選手の鶴見虹子さん 生徒200人を抱える体操教室を経営、“アイドル”も育成中

  5. 10

    地上波連ドラ3年ぶり竹内涼真に“吉沢亮の代役”の重圧…今もくすぶる5年前の恋愛スキャンダル