「ルポ 軍事優先社会」吉田敏浩著

公開日: 更新日:

「ルポ 軍事優先社会」吉田敏浩著

 2015年、安倍政権は違憲とされてきた集団的自衛権の行使を容認し、自衛隊が米軍に付き従って戦争ができるよう法整備した。しかし、自衛隊はアメリカの対中国封じ込め・攻撃戦略の一環を担える軍事力を備えていなかった。

 そこで、岸田政権では、集団的自衛権の行使に実効性を持たせるために「安保3文書」で敵基地・敵国攻撃能力の保有を決め、現在日本では、大軍拡と軍事費膨張、そして米日軍事一体化が着々と進んでいる。

 沖縄・九州にはミサイル部隊を配備、弾薬庫やオスプレイの基地も造られ、中国をにらんで軍事要塞化が進む。自衛隊による自治体への名簿提供の要請など徴兵制につながりかねない動きもある。

 本書は、各地で進む軍事優先の動きを取材、その動きにあらがい戦う人々の声に耳を傾ける警世の書。

(岩波書店 1056円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハムは「自前球場」で過去最高益!潤沢資金で球界ワーストの“渋チン球団”から大変貌

  2. 2

    新庄監督にガッカリ…敗戦後の「看過できない発言」に、日本ハム低迷の一因がわかる気がした

  3. 3

    高市首相が天皇皇后のお望みに背を向けてまで「愛子天皇待望論」に反対する内情

  4. 4

    和久田麻由子アナがかわいそう…元NHKエースアナを次々使い潰す日テレの困った“体質”

  5. 5

    細木数子と闘った作家・溝口敦氏は『地獄に墜ちるわよ』をどう見たか? “女ヤクザ”の手口と正体

  1. 6

    佐々木朗希vsシーハン 「マイナー落ち」めぐるドジャース崖っぷち2投手がちんこ勝負

  2. 7

    あの細木数子をメロメロにさせて手玉に…キックボクサー魔裟斗のシタタカさ

  3. 8

    大和証券グループ「オリックス銀行を3700億円で買収」の皮算用

  4. 9

    「浜崎あゆみの父が見つかった?」と一部で話題に 本人がかつてラジオで明かしていた「両親の離婚」

  5. 10

    “幼稚さ”露呈した佐々木朗希「報奨金事件」…ド軍日本人スタッフ2名が「7000万円超」もらえず?