「4月1日のマイホーム」真梨幸子著

公開日: 更新日:

「4月1日のマイホーム」真梨幸子著

 奈緒子は川崎から川の向こう側の東京S区に転居する。書店員の奈緒子と定職につかない年下の夫・拓郎の収入では、マイホームなど夢のまた夢だったが、ひょんなことから憧れの一軒家を手にしたのだ。

 転居翌日、訪ねてきた妹の美歌によると5軒が売り出されたこの分譲地にはかつて有名芸能人が建てたアパートがあり、そこが大量殺人事件の現場になったという噂があるらしい。しかし、事件について、ネットで検索しても何も出てこないという。

 数日後、仕事から帰宅した奈緒子は隣人の戸井田夫人から声をかけられる。夫人によると、お向かいの藤倉家から流れてくる異臭に耐えられず、声をかけたが応答がなく、勝手口を開けると死体があったという。

 分譲地に引っ越してきた5家族の視点で描かれる長編ミステリー。

(実業之日本社 902円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  2. 2

    梅宮アンナ「10日婚」短期間で"また"深い関係に…「だから騙される」父・辰夫さんが語っていた恋愛癖

  3. 3

    国分太一が無期限活動休止へ…理由は重大コンプラ違反か? TV各局に全番組降板申し入れ、株式会社TOKIO解雇も

  4. 4

    吉沢亮「国宝」が絶好調! “泥酔トラブル”も納得な唯一無二の熱演にやまぬ絶賛

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題か...大谷の“献身投手復帰”で立場なし

  1. 6

    中学受験で慶応普通部に合格した「マドラス」御曹司・岩田剛典がパフォーマーの道に進むまで

  2. 7

    進次郎農相の化けの皮ズルズルはがれる…“コンバイン発言”で大炎上、これじゃあ7月参院選まで人気持たず

  3. 8

    砂川リチャード抱える巨人のジレンマ…“どうしても”の出血トレードが首絞める

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  5. 10

    「育成」頭打ちの巨人と若手台頭の日本ハムには彼我の差が…評論家・山崎裕之氏がバッサリ