「世界を変えたスパイたち」春名幹男著

公開日: 更新日:

「世界を変えたスパイたち」春名幹男著

 1991年のソ連崩壊の原因は、社会主義の失敗と言われるが、実は裏で仕掛けられていた米国による秘密工作によるものだったという。それは、1981年のサミットでミッテラン仏大統領がフランス情報機関が入手したソ連の情報機関KGBに関する機密情報をレーガン米大統領に伝えたことにはじまる。

 以来、米国は巧みな秘密工作を練り上げ、ソ連を崩壊に導く。そして21世紀の今、世界は新たな冷戦の時代に入り、スパイたちの攻防はより激化。プーチン・ロ大統領のウクライナ侵攻も、そのソ連崩壊に対する報復だという。

 この30年間、世界各地に根を張る各国のスパイたちが、どのような戦略に基づいて工作を仕掛けてきたのか、その真相を明らかにする衝撃のノンフィクション。

(朝日新聞出版 1067円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  2. 2

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か

  5. 5

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  1. 6

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  2. 7

    三山凌輝に「1億円結婚詐欺」疑惑…SKY-HIの対応は? お手本は「純烈」メンバーの不祥事案件

  3. 8

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  4. 9

    佐藤健と「私の夫と結婚して」W主演で小芝風花を心配するSNS…永野芽郁のW不倫騒動で“共演者キラー”ぶり再注目

  5. 10

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意