春画鑑賞がもっと楽しくなる本特集

公開日: 更新日:

「春画を旅する」山本ゆかり著

 春画の魅力、面白さ、楽しさを13の見どころ(章)で紹介する入門書。8章「小さくなってこっそり覗(のぞ)く」では、鈴木春信「風流艶色真似ゑもん」にスポットを当てる。

 主人公の浮世之介が仙女からもらった団子を食べたら不思議なパワーを得て、豆のように小さくなり、「まねへもん」と称し、旅先のあちこちで男女の色事を見聞する色道修行の旅の様子を描いた24枚の春画。第3図は、ご隠居さんの老婦の背中に若いお嫁さんがおきゅうを据えている場面だが、その嫁さんに、その家の息子と思われる男が後ろからじゃれ掛けているのを「まねへもん」はばっちり目撃しているが、老婦はまったく気づかぬ様子なのがなんともおかしい。「一寸法師」のように小さくなり、こっそり覗くのは、永遠のファンタジーなのだ。

 他にも春画に見る「江戸時代の男前」、春画でたどる「口吸い(キス)の変遷」も面白い。(柏書房 1800円+税)



【連載】ザッツエンターテインメント

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網