映画「ジャージー・ボーイズ」に“オヤジ版アナ雪”と評価の声

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■巨匠クリント・イーストウッドの手腕が光る

 音楽系映画、とかくミュージカルものは好みが分かれ、万人受けしないジャンル。主人公のフォー・シーズンズにしたって、歌を耳にしたことはあっても、わざわざその半生を見たいと思う人はコアなファンぐらいだろう。ではなぜ、オヤジたちの琴線に触れまくっているのか。

「メガホンを取ったクリント・イーストウッドの手腕のなせる業。音楽に造詣の深い監督だけに、このドラマの本質となる歌と人間ドラマの組み合わせが絶妙なんです。この手の作品は美談のシーンでは観客のお涙頂戴とばかりに過剰な演出をしがちですが、イーストウッドは観客との距離感が抜群。緩急をきかせた演出の数々、『君の瞳――』が流れる最大の見せ場は乞うご期待。この映画を見てよかったなと心から思えます」(前出の前田氏)

 オヤジたちの「アナ雪」を見て、あすへの英気を養いたい。

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