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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

松方流か三船流か 渡辺謙は「不倫騒動」にどう答えるのか

公開日: 更新日:

 形に違いはあれ、渡辺も似ているようにも見える。それほどA子さんに惚れ込んでいたかのように実際、「文春」に載ったツーショット写真ではハリウッドスター・渡辺謙も好きな女性の前では普通の「男」でしかない。ある意味、ほっとする気もするが、課題は今後の対応。あまりに詳細な記事に「本人か近い人からの情報。第2弾を警戒して対応を延ばしている」とも喧伝されたが、幅広い年齢層から支持される渡辺だけにスルーするほうがかえってダメージにつながる。会見は必定。関心はどう答えるかにある。

 過去、スターのスキャンダル対応は実に堂々としたものだった。くだんの松方さんもしかり。愛人問題に揺れた三船敏郎は無言を貫き「男は黙って」とCMのセリフそのものだった。勝新太郎は麻薬を隠し持っていた事件の会見で、「もうパンツははかない」と笑いでスキャンダルを跳ね飛ばした。「出る杭は打たれる」と言われる芸能界だが、「出過ぎた杭は打たれ強い」。

 スターはすでに出過ぎた杭。打ってもそう簡単にへこまない。渡辺もすでに杭は十分に出ている。仕事への影響はないとの見方が強いが、芸能史に残るような対応を期待したい。

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