カンヌは落選も…河瀬直美監督「光」が“泣ける”と話題

公開日: 更新日:

 邦画で唯一のパルムドール出品に、日本メディアが色めき立った河瀬直美監督(48)の最新作「光」(キノフィルムズ配給)だが、第70回カンヌ国際映画祭授賞式でその名が呼ばれることはなかった。「正直悔しい」と無念の気持ちをあらわにした3年前の「2つ目の窓」に続き、最高賞受賞を逃す結果となった。

 しかし、公式上映では拍手喝采のスタンディングオベーションで、授賞式前日にはエキュメニカル審査員賞を受賞したというニュースが報じられ、新聞評もこぞって高評価だったこともあり話題性は十分。東京・有楽町にある映画館「丸の内TOEI」の切符売り場は、月曜昼(29日)の上映なのに列をなす盛況ぶりだ。

 もっとも、それは都内近郊に限った話で、「オープニング2日間の興行収入は1300万円。単館系に近い上映規模とはいえ地方の動きが鈍く、及第点には程遠い数字です。樹木希林と市原悦子のコンビで多くの中高年層を動員した『あん』(15年)は5億円を突破し、いまだロングラン上映していることを考えたら、その差は歴然。パルムドールを取っていたら風向きは変わったでしょうが、最終で1億円程度でしょう」(映画興行関係者)。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー