社長として不安も…小泉今日子が語る“独立後”の今と展望

公開日: 更新日:

 いま一度、「人」と「人」の関係を大事にしないと、エンターテインメントはこれ以上成熟しないのではないかという危機感もあります。

 私は常に何かに挑戦し続ける表現者と一緒に仕事がしたいと思っているんです。そんな人たちとの創造のために、できるだけアクティブに生きたい。これからの10年間はとにかくめちゃくちゃに走り続けたいと思っています。

 もちろん、制作会社の社長としては社員を食べさせていかなくてはならないし、不安はないといえばウソになりますが、それはどんな仕事でも同じですよね。独立してすべての責任は自分にかかってくるけど、逆にいえば、動きやすく、身軽になったといえます。

 これからは「大きさ」にこだわらず、コンパクトだけど、密度の濃い仕事もやっていきたいですね。

 2011年から「マイ・ラスト・ソング」というステージを続けています。久世光彦さんの同名のエッセー集を基にしたもので、私の朗読と浜田真理子さんのピアノ弾き語りのコラボです。


 久世さんとは10代の頃に出会って、演技だけでなく、本の読み方、映画の見方まで教えていただきました。私にとって唯一無二の恩師です。久世さんが晩年、私におっしゃった言葉が今も忘れられません。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった