著者のコラム一覧
吉川圭三映像プロデューサー

1957年、東京都生まれ。82年日本テレビ入局。「世界まる見え!テレビ特捜部」「恋のから騒ぎ」「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」などを手掛ける。現在、ドワンゴのエグゼクティブプロデューサー、早稲田大学表現工学科講師を務める。著書に「たけし、さんま、所の『すごい』仕事現場」(小学館)、「全力でアナウンサーしています。」(文藝春秋)がある。

ジャニー氏の素顔と仕事術 トイレに4日間&汐留で迷子に…

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■商談は即断即決

 幼少期に日本で戦争を経験し、米軍として朝鮮戦争にも従軍している苦労人とは思わせない、まさにエンターテイナーだった。我々は話術に引き込まれつつも、ランチで1人4万~5万円はする高級ステーキをぺろりと食べていたのも驚きだった。

 商談は即断即決。イエスなら「それはいいですね。じゃ電話しましょう」とすべてトップダウンで動かし、仕事のスピードが速い。10代の少年たちを見極め、いきなりデビューさせてしまうスピード感があらゆるところで感じられた。ノーなら「それは難しいですね」とさらりとかわし、断り方もうまい。断られてもいい印象が残り“次にいい話が来るんじゃないか”と期待させるあたりは百戦錬磨だった。

■汐留で迷子に

 ジャニーさん管轄のタレントに関してはギャランティー交渉で苦労することもなかった。テレビの波及効果に注力を置いているようで、我々がクリエーティブないいものを企画したのなら、タレントを出してくれる感があった。ジャニーさんは現場でも打ち合わせでも、自分で車を運転して1人でやってくる。車は国産車で、高級車でもない。汐留の日本テレビに来たこともあったが、カーナビを使わないジャニーさんは、汐留の高層ビルの中で迷い、何度も何度も局長に電話をしてくるアナログな一面もあった。

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