著者のコラム一覧
吉川圭三映像プロデューサー

1957年、東京都生まれ。82年日本テレビ入局。「世界まる見え!テレビ特捜部」「恋のから騒ぎ」「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」などを手掛ける。現在、ドワンゴのエグゼクティブプロデューサー、早稲田大学表現工学科講師を務める。著書に「たけし、さんま、所の『すごい』仕事現場」(小学館)、「全力でアナウンサーしています。」(文藝春秋)がある。

ジャニー氏の素顔と仕事術 トイレに4日間&汐留で迷子に…

公開日: 更新日:

敏腕TVマン吉川圭三氏が見たジャニー喜多川さん

 世の中にはパブリックイメージが先行し、実際の人物と全く異なる人物像が定着してしまうことがある。私の場合、その代表がジャニー喜多川氏だった。十数年ほど前、日本テレビのチーフプロデューサーをしていた頃、「ジャニーズのタレントを起用するならジャニーさんに会っておけ」と制作局長に連れられ、数回お会いした。

 初めてお会いしたのは確か銀座のステーキレストラン哥利歐(ゴリオ)だったと思う。ブランド物でギンギンに固められ、高圧的、なんていう“ギョーカイかぶれ”なところは一切なく、背格好も大きいわけでもない。ゴルフにでも行くようなカジュアルな格好で「これが日本を代表する芸能事務所のトップなのか?」と拍子抜けするほど柔和だった。当時70代半ばだったジャニーさんはテーブルに着くとビジネスとは関係のない面白い話を始めた。印象に残っているのは、自宅のトイレに4日間閉じ込められた話だ。トイレの個室の外鍵が閉まり、連休中のため家の奥のトイレで戸を叩いても助けは来ず、事務所の人が捜しに来るまで4日間、手洗い用の水を飲んでしのいだというのだ。ご高齢のジャニーさんが無事だったことも凄いのだが、それを面白おかしく話す。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 2

    巨人が楽天・辰己涼介の国内FA争奪戦に参戦へ…年齢、実績的にもお買い得

  3. 3

    マエケンの「DeNA入り」が急浮上! 古巣広島まさかのNO、巨人はマー君が足かせで動けず

  4. 4

    サッカー界で囁かれる森保J・長友佑都の“お役御免”と大物選手の代表復帰

  5. 5

    ドジャースの“朗希タンパリング疑惑”で大迷惑!米29球団&日本プロ球団こぞって怒り心頭の納得理由

  1. 6

    公明党が「自民との連立離脱も辞さず」の背景…まさかの“国政撤退”もあり得る深刻事情

  2. 7

    囁かれていた「Aぇ!group」は「ヤベぇ!group」の悪評判…草間リチャード敬太が公然わいせつ容疑で逮捕の衝撃

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」

  4. 9

    高市早苗総裁はまだ首相じゃないのに閣僚人事?「内閣の要」官房長官に“激ヤバ”木原稔前防衛相のワケ

  5. 10

    ドジャース大谷翔平は“自信のデカさ”も世界一! 二刀流は「自分にしかできない役割」と会見で断言