「半沢直樹」も延期…TV局はコロナ禍を乗り越えられるか

公開日: 更新日:

 中には、〈コロナ感染で亡くなってしまった志村けんさんの追悼特番を見ていたら、昭和の番組の無条件な面白さが懐かしくなった。ゴールデンに昭和のテレビの再放送があってもいい〉という声もある。

 オジサン世代は〈昭和の番組の再放送はアリかも〉と思ってしまうが、テレビコラムニストの亀井徳明氏は「それらはすでに、CSでやっていることですからね。地上波が“過去作”で急場をしのぐのは、ニーズもないわけではないので否定はしませんが」と前置きして、こう続ける。

「ただ、過去の作品でしのげたんだから〈それでいいんじゃないか〉という流れになることはあり得ません。そもそも名作と言われる過去の作品も、それよりさらに過去にすがらず、新しく面白いものを作りたいという意欲から生まれたものです。だからこそ、このピンチを何とか乗り越えて、新しい面白さを生み出すパワーにしてほしい」

 奇しくも今期の地上波連ドラは、過去のヒット作の久々の続編が目立つ。そんな流れを亀井氏はこうとらえる。

「視聴者にとってみれば、あのドラマの新作が、という楽しみや期待は確かにあります。テレビ局にすれば、数字も見込めるわけで、利益を考えたらそこに行き着くのも当然ですが、前作を上回ろうという気持ちと、それ以外の続編ものに負けないという気持ちのぶつかり合いの中で、面白いものが生まれてくればいいですね」

 今は収束を待つしかない。が、コロナ禍のテレビは自ら苦しみながら、視聴者の安らぎだったり勇気づける存在であってほしい。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  2. 2

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  3. 3

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  5. 5

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  1. 6

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  3. 8

    田中圭が『悪者』で永野芽郁“二股不倫”騒動はおしまいか? 家族を裏切った重い代償

  4. 9

    永野芽郁「二股不倫報道」の波紋…ベッキー&唐田えりかと同じ道をたどってしまうのか?

  5. 10

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  2. 2

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か

  5. 5

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  1. 6

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  2. 7

    三山凌輝に「1億円結婚詐欺」疑惑…SKY-HIの対応は? お手本は「純烈」メンバーの不祥事案件

  3. 8

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  4. 9

    佐藤健と「私の夫と結婚して」W主演で小芝風花を心配するSNS…永野芽郁のW不倫騒動で“共演者キラー”ぶり再注目

  5. 10

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意