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原田曜平マーケティングアナリスト・信州大学特任教授

1977年、東京都生まれ。マーケティングアナリスト。慶大商学部卒業後、博報堂入社。博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダーなどを経て、独立。2003年度JAAA広告賞・新人部門賞受賞。「マイルドヤンキー」「さとり世代」「女子力男子」など若者消費を象徴するキーワードを広めた若者研究の第一人者。「若者わからん!」「Z世代」など著書多数。20年12月から信州大特任教授。

ブラマヨ小杉が語る相方吉田「ボケに色を塗ってくれる」と

公開日: 更新日:

「ハゲとは別のところで、自信を持てる何かがあればいいんじゃないかなと思います」

 令和のハゲに希望はあるのか? という究極のテーマにこう結論を出したブラックマヨネーズの小杉竜一さん。ラストは結成から22年を迎えたブラマヨの相方、吉田敬さんについて訊いた。

原田「ブラマヨさんは結成して20年以上。吉田さんとの関係性は変わりませんか?」

小杉「僕は95年にNSCに入って2年ほど別のコンビを組んでいたのですが解散して、吉田とブラックマヨネーズを結成したのが98年。もう22年になります。吉田は仕事でもプライベートでも日々考察を繰り返して、考えすぎてしまうタイプ。だから、吉田は僕とブラマヨを結成した時に、前のコンビでうまくいかなかったり嫌だったことを最初から僕に全部ぶつけてきたんです。僕もそんな吉田に対して、気持ちをすり合わす作業を最初の2~3年でしっかりやりきった。その基本があるので20年以上一緒にやってこられた。仕事の内容は変わっても関係性は変わらないですね」

原田「関係が長いと相方とだんだん距離ができたり仲が悪くなったりする傾向もありますけど」

小杉「僕はもともと、吉田のようにゼロから1の面白いことを生み出せるタイプの人間じゃないんです。その代わり、誰かがゼロから1を生み出した時に、人より気付くのがちょっとだけ早い自負はある。吉田の考えることは僕には思いつくことはできないけど、吉田の思いを伝えられるのは僕かなと思っています。吉田も『自分の描いたわかりづらいボケにパッと色を塗ってくれるのは小杉や』って言ってくれるので、そこは信頼関係が築けているのかなと」

原田「プライベートでは会わないんですか?」

小杉「まったくないですね。打ち上げとかはいいんですけど、改めて飯に行こうというのは絶対にない。面白いと思うツボは近いけど、人間性も趣味も全然違います。だからこそお互いが足りないところを補い合ってコンビとして成立しているんでしょう。だからといって、ビジネスって言い切るほどの関係性でもないんです。親の次に長く一緒にいますから」

ユーチューブはテレビとは違う種目

原田「今後のブラマヨさんはどうなっていく予定ですか?」

小杉「昔から変わらないんですけど、漫才はきちんとやっていこうと思ってます」

原田「漫才師としては劇場が主戦場かもしれませんがユーチューブなどはいかがですか?」

小杉「昔からずっと木村拓哉さんに憧れているので最近サーフィンを始めたんですよ。誘ってくれたよしもとのディレクターが『サーフィンのユーチューブ立ち上げましょう』って言ってくるんですけど、僕は『誰が見るねん』と……。ユーチューブは面白いものもあるし、ユーチューバーですごいと思う人もいますけど、僕自身はやりたいこともやれることも今はないかなと。何より、さんまさんが『ユーチューブはテレビの敵や!』って言っている限り、直属の後輩としては裏切ることはできない(笑い)。テレビとは違う種目という感じで見てます」

原田「今、パッと思いついたんですけど、小杉さんがユーチューブをやるとしたら、ASMRなんかいいんじゃないですか? 女子高生大好きですよ。若いファンもつきますよ」

小杉「何かを切ったり練ったり食べたりする聞き心地の良い音のやつですね! あれ、つい聞いてしまいますよね。何かを食べまくって、最後は『カロリーゼロです』で締めますか。“カロリーゼロチャンネル”やりますわ。おーい、至急動いてくれ。サーフィンやってる場合ちゃうぞ!(笑い)」 =おわり

(構成=高田晶子)

こすぎ・りゅういち お笑いコンビ「ブラックマヨネーズ」のツッコミ担当。相方は吉田敬。1973年、京都生まれ。吉本興業所属。98年にブラックマヨネーズ結成。2005年、第5回「M―1グランプリ」優勝。出演多数。

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