追悼・ジェリー藤尾さん “芸能界喧嘩最強伝説”の裏にあった周囲の「ハーフ差別」

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「遠くへ行きたい」を歌い、黒沢明監督「用心棒」などに出演した俳優の故ジェリー藤尾さんは腕っぷしの強さで知られ、若い頃は愚連隊の用心棒をしていた。新宿区のジャズ喫茶に出入りしていた高校時代からで、ついたあだ名が「中央線の鬼」。

「界隈の不良の間で知らないやつはいないといわれた存在で、『生意気だ』とナイフで襲ってきた暴力団を相手に立ち回り、素手で返り討ちにしたのは有名な話。喧嘩で鳴らした安岡力也もひれ伏す存在だったそうです」(スポーツ紙芸能デスク)

 だが、当時の状況や背景を知ると、見方も変わってくる。ベテラン芸能記者の青山佳裕氏が言う。

「ジェリーさんは小さい頃、ハーフであることを差別的表現でからかわれ、周囲から蔑まれ、いじめられたと語っています。1940年、上海の日本租界で元NHKアナの父とイギリス国籍の母の間に生まれ、外国人居留地で英会話のみの環境で育ったため、たどたどしい日本語では思うに任せない。それで覚えたのが喧嘩。それは助けもない中、自力で生き延びるための唯一の手段だったのだと思います」

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