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細田昌志ノンフィクション作家

1971年、岡山市生まれ、鳥取市育ち。CS放送「サムライTV」キャスターから放送作家としてラジオ、テレビの制作に携わり、ノンフィクション作家に。7月に「沢村忠に真空を飛ばせた男 昭和のプロモーター・野口修評伝」(新潮社)が、第43回講談社本田靖春ノンフィクション賞を受賞。

高田文夫は「授業へ出る足を止めていつも沢村先輩のキックを見ていた」と述懐

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 演劇全般を学びながら剛柔流空手道部に入部した白羽は目立つ存在であったらしい。同じ時期に日芸に在学していた放送作家・ラジオパーソナリティーの高田文夫は、この時代の白羽の姿を目撃している。

<私が大学1年で江古田キャンパスの中庭を行くと、私より数年先輩の沢村がいつも吊り下げたサンドバッグを蹴りあげていた。バシーンバシーン。私は授業へ出る足を止めていつも沢村先輩のキックを見ていた>(「NEWSポストセブン」20年11月18日更新)

 そんな猛練習のかいあって大学3年時に剛柔流3段を取得。各大会で好成績を収めた。一方、本業の俳優としての活動は取り立てて情報がない。1960年代の大映は、勝新太郎と田宮二郎主演「悪名シリーズ」が大ヒット。保有していたプロ野球球団の毎日大映オリオンズも好調で、1960年にはリーグ優勝。62年には荒川区南千住に東京スタジアムを建設するなど、オーナーの永田雅一は“我が世の春”を謳歌していた。専属俳優も大部屋役者だけで100人以上もいたというから、移籍組の「城哲也」に出番が回ってこないのも致し方なかったのかもしれない。

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