著者のコラム一覧
ダンカンお笑いタレント・俳優・放送作家・脚本家

本名・飯塚実。1959年、埼玉県毛呂山町生まれ。落語家を目指し立川談志に弟子入り。「立川談かん」として活動した後、たけし軍団入り。お笑いタレント、俳優、放送作家、脚本家と多才で、現在はTAPの専務取締役。

令和の「KY」チャンピオンは松村邦洋なのだ!

公開日: 更新日:

「けさテレビ見てたけど、夏のマラソンは命がけだよねェ」とMさん。

「そーだよ! 札幌は北海道だからといっても東京より湿度が高いらしいよ?」とSさん。

 2人の会話に俺が「最終日の男子マラソン、大迫が日本中の期待を背負い、無理して倒れたりしなきゃいいですよね」と言うとうなずく2人。

 すると、今度は「応援する歩道の人も多かったよ」とSさんが話せば、「あれじゃコロナ増えるよ!! どこが感染予防の警備バッチリだよね? やってりゃ見たいのが人情でしょう? だったらそこまで考えて止めなきゃ!!」とMさんが少々憤りの声を……。

「変異株が増えてるからマジ命を心配しないとですよね」の俺の言葉にウンウンと今度は3人でうなずくのだった。

 その時、令和のKY(空気よめない、この表現ももはや懐かしいけど)のモノマネの松村邦洋が肉の塊をユッサユッサと揺らし、露天に出現したのだった。

「あ、どうも! アレ? どうしたんですか、3人で険しい顔しちゃって?」「ウム、五輪の話しててさあ、札幌も高温だからマラソンで死ぬんじゃないかってね」……その俺の言葉に真夏の青空くらい明るい声で「あ、大丈夫すよ! オレも東京マラソンで心肺停止になりましたけど、蘇生しましたから、アハハハ…」「……」「……」「……」「それに観客のコロナの心配もなあ……」「あ、コロナ、オレかかりました。みなさんも気をつけてくださいね。アハハハ……」「……」「……」「……」。

 真実、松村はマラソンで心肺停止となり、コロナにも感染して、その両方を乗り越えた生き証人(?)だけどさぁ……そのあまりにもポップな発言にその日の露天魔王のMさんはわずか30分で湯から上がり、Sさんの眼鏡はさらに白く曇ったのでした。(つづく)

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