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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

あっけらかんと面白そうな場所に飛び込む山田邦子の無自覚な狂気

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 数多くの素人参加番組に出て脚光を浴びた彼女は、まだ事務所にも所属していないフリーのまま、俳優として1981年に「野々村病院物語」(TBS系)に出演し、ドラマデビューも果たした。「何にも知らずにテレビに出ていたから、芸能人が事務所に所属するっていうことすら知らなかった」(ダイアプレス「俺たちの昭和マガジンPLAY BACK」14年7月17日発売)という。だから、出演依頼は全部実家の電話にかかってきていた。

 大ブレークのきっかけとなる「オレたちひょうきん族」(フジテレビ系)のオファーも、同じようにもたらされた。「『ひょうきん族』も最初は軽い気持ちで出てた」(同前)と彼女は言う。「基本、勘違い。だからやりづらかったと思いますよ、周りの芸人は。3年ぐらい経ってから鶴太郎さんに『ほんとに憎らしかった』と言われました(笑)。何もわかってなかったから」(「文春オンライン」=前出)と笑って述懐する。

 突然、丸刈りになって周囲を驚かし、大きな話題になったこともあった。そのとき初めてビートたけしに「おまえ、すごいな」と言われたというが、本人は時代劇出演でかつらをかぶるときに邪魔だと思って切っただけと何事もなく振り返る。

「後悔はあまりないです。やってから考えるというタイプなので。しまった、もっと考えればよかったなってことはあるんですけど(笑)」(同前)

 そのフットワーク軽く面白そうなところに飛び込む無自覚な狂気こそ、山田邦子の山田邦子たるゆえんなのだ。

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