桧山珠美
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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

赤楚衛二、坂口健太郎、小芝風花、今田美桜…2クール連投俳優ばかりになった連ドラのカオス

公開日: 更新日:

俳優たちのメンタルが心配

「トリリオンゲーム」の今田美桜も、前回「ラストマン-全盲の捜査官-」で福山雅治演じる全盲のFBI特別捜査官・皆実の捜査をアシストしていたと思ったら、今回は才色兼備のIT社長令嬢。巡査役がよかっただけに、連投でその記憶が書き換えられてしまうのはもったいない。

 田中みな実も「あなたがしてくれなくても」でのバリキャリ役から一転、「ばらかもん」でシングルマザーの看護師に。「unknown」で高畑充希とダブル主演をつとめた田中圭は8月スタートの「ブラックポストマン」に主演。「合理的にあり得ない」で天海祐希と共演した松下洸平は「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」で松岡茉優演じる主人公の夫役で連投する。

 それにしても、この2クール連投。日本の俳優ってそんなに少なかった? と疑問に思うと同時に、俳優たちのメンタルが心配だ。

 次の役に入るための役作りの時間はちゃんと取れているのだろうか。そもそも連ドラの数が多過ぎる。粗製乱造の先にあるのが、ドラマ離れでなければいいが。

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