最新回の朝ドラ「あんぱん」ウラの見所～八木（妻夫木聡）のプロポーズにキュン！ 蘭子（河合優実）のモデルがあの作家なら…無事を祈る
第26週「愛と勇気だけが友達さ」#129
【朝ドラのツボ！】
2年がかりで完成したテレビアニメ「それいけ！アンパンマン」が放送され、のぶ（今田美桜）と嵩（北村匠海）をはじめ、それぞれが思いを巡らせる。こうしてアンパンマンとやないたかしの名は日本中に広まることとなる。
嵩は人気漫画家となり、スケジュールの調整をするのぶ。そんなある日、のぶが出かけた先は…。
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【本日のツボ】
カレー屋ケンちゃん
※※以下、ネタバレあります※※
NHKと民放の中で一番の老舗である日テレはなにかと親しい間柄（!?）で、たとえば、2018年のテレビ放送開始65周年には「NHK×日テレ コラボデー」、2023年のテレビ放送70周年には、「NHK×日テレ コラボウィーク」と題したコラボ企画が放送されました。
そんなご縁かどうかは知りませんが、本日、アニメ「それいけ！ アンパンマン」の初回放送の映像がたっぷり流れたのはありがたかったです。
もっとも、日テレにしてみれば、もっと早く、自分たちでやなせたかし夫妻のドラマを作るべきだった、とじだんだを踏んでいるかもしれません。数年後、「24時間テレビ」で、“やなせたかし夫婦・愛の物語”なんてやり出すのではないか、と。お口直し、というわけではありませんが…。
初回放送を楽しみにしていたのは、のぶと嵩だけではありませんでした。
薪鉄子（戸田恵子）の元秘書の世良（木原勝利）、八木（妻夫木聡）と蘭子（河合優実）、そして、キューリオの初期メンバー、カレー屋になっていた健ちゃん（高橋文哉）とメイコ（原菜乃華）、馴染みの喫茶店を居抜きで借りたのでしょうか。内装はそのままでした。
そこには、いせたくや（大森元貴）も。手嶋治虫先生（眞栄田郷敦）が仕事をしながらテレビを見ているのは解せませんね。しかも、仕事場でもトレードマークのベレー帽をかぶっているとは！
八木の粋なプロポーズ
電器屋の前のテレビを見ているのは、もうまったくいくつか見当もつかないヤムさん（阿部サダヲ）でした。もういったいいくつなのか、全くわからないヤムさん。
そんなヤムさんに「ジャムおじさんですか？」と声を掛けるのが、どこからともなくやってきた謎の少年（木村優来）。ヤムさんはまだ放浪の旅に出るようです。徘徊ではないことを祈ります。
女子師範学校の黒井先生（瀧内公美）や、うさ子（志田彩良）も登場。2人が軍国教育からどんなふうに転向したのか、気になりました。
とはいえ、一番、気になるのは、八木と蘭子の関係です。
海外の難民キャンプの取材に行く蘭子に、「誕生日には少し早いけど」と封筒を渡しました。八木の手作りカードもさることながら、中にはダイヤの指輪が…。
八木の粋なプロポーズに胸キュンです。あの雨の日の赤い傘からここに至るまで、ふたりがどういう関係だったのか…。9月29日～10月2日の夜に放送されるスピンオフとやらで、解き明かしてくれるのでしょうか。
「帰ってきたら、考えてくれ」という八木に、ほほ笑みを返す蘭子。蘭子のモデルが向田邦子だとすれば…。蘭子が無事に帰ってくることを祈りましょう。
（桧山珠美／TVコラムニスト）
