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一雫ライオン作家

1973年、東京都出身。明治大学政治経済学部2部中退。俳優としての活動を経て、演劇ユニット「東京深夜舞台」を結成後、脚本家に。数多くの作品の脚本を担当後、2017年に「ダー・天使」で小説家デビュー。21年に刊行した「二人の嘘」が話題となりベストセラーに。著書に「スノーマン」「流氷の果て」などがある。

(79)堂前が言った言葉を思い出す

公開日: 更新日:
イラスト・宮坂猛

 取りあえず、干しっぱなしの洗濯物のなかから、四日分の下着や靴下を取る。

 白いワイシャツも、おなじ日数分ベッドの上に投げた。

 ──勝負は一週間。

 そう決めていた。願をかけるように、その日数以上のシャツは取らなかった。

 ソファーに座って、ウイスキーを… 

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