母のためにフライパンを握り続けた高橋文哉は野田鎌田学園高等専修学校で高卒資格と国家資格を取得
高校を決めるにあたって、2つの進路で迷った。調理を学べるところか、小学生の時から続けていたバレーボールができる高校に入りたかった。中学ではバレーボール部のキャプテンを務めていた。結局、春日部市から電車で20分で行ける千葉県野田市の野田鎌田学園高等専修学校の調理高等科に進むことにした。
「高等専修学校は各分野のスペシャリストを育てるために半世紀前に創設された」と解説するのは文部科学省OB。さまざまな国家資格を取得できる魅力は大きかったが、なかなか人気は出なかった。「修了しても中卒扱いなのが敬遠された」からだ。そうした中で高卒資格を得られる学校も現れた。高橋が選んだ野田鎌田学園もそのひとつ。同学校法人は通信課程を擁するあずさ第一高校も運営。両校は技能連携していて、高等専修学校を卒業すれば、国家資格と高卒資格が与えられる仕組みになっているのだ。
だが、そのまま高橋がシェフの道を歩むことはなかった。2年の時、「男子高生ミスターコン」にエントリー。自発的な応募ではなく、友人に推されての参加だった。本人はまったく期待していなかったが、日本一のイケメン高校生を決めるこの大会で応募者1万人の中からグランプリに選ばれてしまうのだ。その副賞として大手芸能事務所への所属も決まり、3年に上がるとすぐに情報バラエティーで地上波出演も果たした。


















