「アナログナース」を見てデジタルを考えた…那須田灯の「AIを嫌い、タッチ決済を嫌い」が小気味いい
サイバー攻撃による個人情報の流出で連日大騒ぎだ。便利さと引き換えにデジタルにすべてを委ねた結果、こんなことになろうとは。
そんな時代にアナログの力を見直すドラマが始まった。テレビ朝日系の「アナログナース~デジタルってなんなんだよ!?~」。松下奈緒演じる那須田灯はさすらいのフリーランス看護師。デジタル化が進む医療現場で手書きの記録をつけスマホも持たず、五感を頼りに患者と向き合う。
最先端の医療インフラを備えた新施設への大規模移転のさなか、すべてのスマホがフリーズしてシステムが停止。現場はパニックに陥る。そこへ現れた灯が患者のトリアージを開始し、的確な指示で現場を仕切り、患者の危機を救っていく。デジタルに頼りきった人はシステムが止まるといかに無力かということを知らしめる。
「AIを嫌い、デジタルを嫌い、タッチ決済を嫌い、彼女の武器は『アナログ』だ。さすらいの看護師・那須田灯。時代は彼女をこう呼ぶ──『アナログナース』」
「ドクターX~外科医・大門未知子~」の決めぜりふにそっくりだが、それもそのはず、脚本は同じ中園ミホ。中井貴一と岡田将生が共演した「ザ・トラベルナース」に続く木曜枠医療ドラマ3部作の集大成になる。
新聞を隅々まで熱心に読む灯。「今どき紙の新聞って」とほかの看護師たちに揶揄されてもどこ吹く風。デジタルニュースは、アルゴリズムで自分好みの記事しか出てこないが、アナログは違う。紙の新聞にはすべてが網羅されている。そこで知り得た情報が、病院の危機を救えたというのが、初回の一番の見どころ。デジタル依存社会に警鐘を鳴らす。


















