「アナログナース」を見てデジタルを考えた…那須田灯の「AIを嫌い、タッチ決済を嫌い」が小気味いい
アナウンサーまでAI頼みのNHK
では、テレビの現場はどうか。最近は番組の中でも生成AIで作ったイラストを見かけるようになった。10月26日のNHK「あさイチ」では視聴者から「まだ議論されつくしていない、クリエーターから嫌われている生成AIで描かれたイラストを使う意味は?」というメールが寄せられた。
鈴木奈穂子アナウンサーはNHKとしてさまざまな可能性を探り、試している段階と説明。「働き方の負担軽減につながるかなあ」と考える一方で「やっぱり不自然なのかなあ」とも感じているとか。
イラスト1枚を数秒で作れるならイラストレーターに依頼するよりコストを抑えられるが、効率化の陰で描き手の仕事が奪われる。便利、安いというだけで済ませていい問題ではない。
AIアナウンサーも登場。聞き取りやすく正確に原稿を読むことが目的なら利点もあるが、アナウンサーは原稿を読む機械ではない。現場を経験し、失敗しながらも伝え方を身につけていく。AIで若手が経験を積む機会まで減っている。
AIを使うこと自体が問題なのではない。問われるのは、効率化した結果、何を得て、何を失うのか、だ。便利さを追い求めるあまり、視聴者に伝わる工夫や人を育てる時間まで削ってしまっては本末転倒だろう。



















