最新がん治療の「陽子線療法」 どんな場合に受けるべきか?

公開日: 更新日:

 粒子線は夢の治療のようにいわれているが、進行したがんに行うことが多く、副作用が全く出てこないケースは少ない。口が開きにくくなるなどの障害が起こることもある。治療後、放射線治療医がきちんと定期的に経過観察を行っているか。副作用が出たら対処してくれるか。再発しても対処してくれるか。陽子線療法を受けたいと考えたら、これらが病院選びのポイントになるという。

「陽子線療法を行う医療機関の中には、陽子線は照射するが、その後に再発や障害が出ても、『地元の医療機関で対処してもらって下さい』というところもあるのです。自分たちが治療した患者の再発や副作用と向き合わない放射線治療医は、うまく治らなかった患者からの苦情を直接聞くことがないため、同じ誤りを繰り返します」

 どのがんに対して陽子線療法を行っているかもチェックした方がいい。前述のとおり、陽子線は難易度の高いがんほど適している。一方、陽子線でなくても、ほかの治療法で高い成績を出せるがんもある。

「一例を挙げれば、前立腺がんがそうですが、“陽子線療法を最も多く行っているのは前立腺”という医療機関が実は多いのです」

 患者が希望した上でのことならいいが、ほかの治療法との比較を知らずに高額のお金を出したというのなら、ハッピーではないだろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景