肺がん治療に前進もたらす「遺伝子異常退治」って何だ?

公開日: 更新日:

「有効性が高いと予測される薬があるのならば、患者へ治療薬を早く届けるために、その有効性を臨床試験で証明する必要があります。分子標的薬は対象が正しく限定できれば、非常に高い治療効果を発揮します。そういう思いから、全国の病院から遺伝子異常を有する患者をスクリーニングして、日本における治療薬の開発を推進するために、遺伝子スクリーニング組織をスタートさせたのです」

 全国約200の病院から「LC-SCRUM-Japan」へ患者が登録され、遺伝子解析を行った結果、RET融合遺伝子を有する肺がん患者約20人が治験へ登録され、治験は無事に完了した。現在はバンデタニブの承認を目指してデータの解析が行われている。

「多数の遺伝子異常を一度に検索できる検査法も導入されています。遺伝子の検査というと過敏になる医療機関もありますが、現在検査している遺伝子の異常は親から子供に遺伝するようなものではないので、通常の血液検査と同様の扱いで問題ないと考えています」

 分子標的薬による肺がんの治療は、この数年でも大きな進歩を遂げている。後藤医師らの大規模な遺伝子スクリーニングによって、将来的には「予想死亡数1位」でなくなる可能性は高い。

▽分子標的薬とは=がん細胞の表面の遺伝子やタンパク質をターゲットに攻撃する抗がん剤

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    山田涼介が「令和最強アイドル」と評されるワケ…主演ドラマ「一次元の挿し木」は玉森裕太を三歩リード

  2. 2

    沈黙貫く橋本愛vs佐藤二朗「週刊新潮」で反論の泥沼化…SNS連投で"自滅"を心配する声も

  3. 3

    『ひよっこ』再放送記念、神回「ビートルズがやって来る」再録

  4. 4

    骨折で入院中ですが…ブラジルに惜敗した森保Jを巡る一部炎上報道で心が痛い

  5. 5

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  1. 6

    男子バスケ日本代表に激震、ホーバス監督“解任”の真相…過去には八村塁と確執も 

  2. 7

    孤立深まる高市首相…国会10日ぶり正常化でも続く“包囲網” 与党内からも反発の声噴出の自業自得

  3. 8

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  4. 9

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  5. 10

    村上誠一郎前総務相が高市政権バッサリ!「これが本当に保守政治なのか」…突きつけた自民「立党宣言」との乖離