注射1本で動脈硬化チェック 注目の「LOX-INDEX」って何?

公開日: 更新日:

 注射1本で「動脈硬化のごく早期」をチェックできる「LOX-INDEX(ロックス・インデックス)」が注目されている。現在、全国600カ所の医療機関で実施されている。埼玉県済生会川口総合病院健診科・内藤直木科長(循環器専門医)に聞いた。

 脳卒中心筋梗塞などの原因となる動脈硬化は、血管内皮細胞の慢性的な炎症によって起こる。この炎症はなぜ起こるのか?

「血管内のLDL(悪玉コレステロール)が活性酸素などによって酸化し、『酸化変性LDL』という物質に変わります。これが『LOX-1』というタンパク質と結合し、血管内皮細胞の炎症を引き起こすのです」

 酸化変性LDLとLOX-1は掛け合わせによって、相乗作用で動脈硬化のリスクを上げていく。つまり、動脈硬化のリスクをチェックするなら、酸化変性LDLとLOX-1の掛け合わせの数値を調べればいい。それを可能にしたのが、ロックス・インデックスだ。

「動脈硬化のリスクを調べるならほかの検査もあるだろう」と思うかもしれない。MRIやCTなどの画像検査、心・頚動脈エコーなどの伝播脳波検査がある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々