注射1本で動脈硬化チェック 注目の「LOX-INDEX」って何?

公開日: 更新日:

「しかし、これらで異常が見つかるのは、動脈硬化がかなり進行してからで、治療の介入としてはベストの時期ではありません」

■他の検査では測定不能

 血液検査などの一般生化学検査もあるが、LDLは測定できても、酸化変性LDLとLOX-1はわからない。LDLそのままでは血管内皮細胞の炎症を引き起こさないので、ロックス・インデックスなら、さらに一歩踏み込んだ検査ができるというわけだ。

 動脈硬化をごく早期から治療すべきなのは、脳卒中心筋梗塞といった脳血管疾患の回避が目的。脳卒中の年間患者数は130万人で、そのうちの3人に2人は死亡か重度の後遺症を抱える。また、働き盛りの突然死の死因の7割は心筋梗塞で、心筋梗塞の死亡者の25%は1回目の発症で突然死するといわれている。

「30~79歳の約4700人中、冠動脈疾患および脳卒中の既往歴がない約2400人を11年間追跡調査した本邦での疫学研究では、ロックス・インデックスの値が高い人は脳梗塞(脳卒中のひとつ)の発症率が3倍、心筋梗塞では2倍という高い数値を示しました」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」