倉本昌弘さん(60) 心臓弁膜症

公開日: 更新日:

 手術は9時間かかりました。ツラかったのは、その夜です。胸ではなく、背中とお尻がとにかく痛い。胸骨を切って7~8時間ほど胸を開いたせいで、背中にシワ寄せがあったんでしょうね。全然、眠れなくて、寝たなと思っても1時間しかたっていないんです。人工呼吸器がついていたので訴えることもできず、口がカラカラでも一滴の水も飲めず、後にも先にもあんなに長い夜はなかったです。

 でも、翌朝には自己呼吸になって一般病棟に戻り、その翌日には「もう歩いていいですよ」と言われ、点滴や尿管をつけながらガラガラと院内を散歩しました。

 3週間ほどで退院。ゴルフは「半年ダメ」と言われましたが、退院後1カ月目からパッティングやアプローチなどの軽いスイング練習を始めました。左右均等に力がかかるぶんにはまったく痛くないんです。ただ、片手でミカンをキャッチしたときは「イタタタッ」ってなりましたけど。

 3カ月後には通常のゴルフをして、翌年にはトーナメントに復帰。50歳になってシニア入りして米国ツアーに出場しました。それを術前から目標にしたんです。術後に5年間の計画を立て、年間目標を達成するために毎日すべきことをコツコツやりました。今も年間20回くらいは試合に出ますし、会長としても各地を飛び回る日々を続けています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  2. 2

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か

  5. 5

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  1. 6

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  2. 7

    三山凌輝に「1億円結婚詐欺」疑惑…SKY-HIの対応は? お手本は「純烈」メンバーの不祥事案件

  3. 8

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  4. 9

    佐藤健と「私の夫と結婚して」W主演で小芝風花を心配するSNS…永野芽郁のW不倫騒動で“共演者キラー”ぶり再注目

  5. 10

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意